匠の傘専門店 みや竹 > 匠の傘の魅力 > 最適な傘に導く5つのステップ > step3
差す時間と同じぐらい、閉じて持ち歩く時間があるのが傘です。傘の長さは、持ち歩き安さに関わる重要な要素です。
■ご身長の低い女性におすすめ『La Edream(ラ・エドリーム)』
一般的には、親骨サイズに比例して、傘の全長も長くなります。(店頭販売品の傘のラベルに「60cmの傘」と表記されているその数字が親骨のサイズです。)安心感から必要以上に親骨サイズの大きな傘を選ぶと、風に煽られやすくなり手も疲れます。さらに、「全長が長くなり持ちづらく腕に負担がかかる」というストレスも抱えがちです。
全長の大きさに関わる要素は、親骨以外に、ハンドルと石突(接地する部分)があります。親骨サイズが同じ傘でもハンドルと石突の大きさによって全長は異なり、使用感に大きな差が出ます。
通販等で傘のスペックを参考にされる場合は、 「親骨」「差し渡し(広げた時の直径)」とともに「全体の長さ」を知ってシュミレーションし、購入前にしっかり吟味することも大事です。
大は小を兼ねるとばかりに、とにかく濡れないように大き目の傘を選ばれる風潮があるようですが、開けば大き目≒閉じれば長め ということをしっかり踏まえて適正なサイズを選びたいものです。
長すぎる傘に潜む危険
傘を横持ちにしますので石突の部分が後方の人に向けられ とても危険です。また、常に生地を強く握りますので、 手垢等が原因で、その部分の撥水効果が早期に劣化しやすくなります。
長すぎる傘に潜むストレス
傘の全体長が長すぎると、かなり斜めにして持つスタイルとなり、前後の人に迷惑をかける可能性があります。
それを回避するために、ハンドルを腕に掛け、ひじを曲げて高い位置に保持しようとすると 今度は腕と肘に負荷がかかり大きなストレスとなります。
特に「駅階段での横持ち」は社会問題化していますので、充分な配慮や注意が求められます。大きさと長さの程よいバランス、とても悩ましい傘選びのテーマですね。 なにか良い解決策はないのでしょうか。
みや竹が独自に開発した「フルサイズショート アンブレラ®」と言われる傘がこれに応えるものです。 ハンドルは持っていて疲れないような必要充分な長さがあれば良いし、石突は雨避けという機能には関係のない部分ですので、これらの不要な長さを出来る限りカットしたものが、「持ち勝手」という意味では優れた傘です。
昔から目にしてきた、すらっと長い傘も魅力的ですが、充分な傘の大きさは確保しながらも、持った全長を短くした新感覚のフルサイズショート アンブレラ®は、腕を伸ばして持つことができ、雨の日の移動に負担をかけない機能的な一本です。
一般的な長傘
一般的な長傘のハンドル上部を持つと石突が地面に着地します。そのため、腕を曲げて持つ必要があります。
フルサイズショート アンブレラ
ハンドルを持って腕を自然に伸ばすことができ、楽に持つことができます。
前原光榮商店とのコラボで企画開発したフルサイズショート アンブレラ。16間のフォルムと広げた大きさはそのままに、 長さはショート仕立ての婦人傘を実現いたしました。
傘本体の機能や大きさはそのまま(フルサイズ)に、全長をぎゅっと圧縮(ショート)。腕を自然に伸ばしたまま持てて、しかも地面にもあたらずのストレスフリー。今までの傘と比べてみれば、卓抜の使用感にきっとご満足いただける一本です。
小宮商店とのコラボで企画開発したプレシャス10は、長傘・折傘「いいとこどり」ハイブリッド仕様のフルサイズショート アンブレラ。使い勝手は「短く持ちやすい長傘」腕を伸ばしても地面につかない絶妙のサイズ、ストレスフリーで疲れません。
持ち心地は「長傘感覚で持てる折傘」籐をミドルスケールにしたハンドルは、感触が良く持ちやすい設計です。更に留め紐(ネーム)が内外両側にあるので、折畳み傘なのに長傘のよう に細く纏めて持ち歩くことができます。
一般的な長傘の場合
「プレシャス10」の場合
さらに外側の留め紐があるので
TIPS |
---|
見慣れた傘の長さはステッキがルーツです。英国紳士には雨傘への抵抗がありましたが、騎士の剣をイメージさせるステッキに近づけることで普及をしました。 ステッキ職人がそのまま傘職人となったこともあり、長めが標準とされ現代まで踏襲されています。 その傘の長さは本当に必要でしょうか?今こそ見直すときです。 楽器でも日本人のサイズ感にあわせたショートスケールというものがあります。大きさ、機能、ファッション性はそのままに、不要なものをカットして 新しいサイズイメージが創造できれば、きっと様々な問題も解決できます。 |
ご身長が低めの女性の方にお薦めの傘が 東京洋傘モンブランヤマグチの『La Edream(ラ・エドリーム)』です。 フルサイズ ショートアンブレラ®ほど短くはありませんが、こちらも軽快なもち心地のショート仕立てです。
軽量カーボン骨と優しい手触りの樫シャフト。石突とハンドルをコンパクトにすることで、他社 同クラス(55cmx16ken)の従来品と比べ約7cmも短く30g軽い設計。 ご身長が低めの方や 腕の力が弱い方に向いています。
傘の全体サイズが最も大事なのが「つえ傘(ステッキ傘)」です。これが適正であることが、素敵なステッキ傘であることの条件です。
計測方法はふたつ。ひとつは、今お持ちで既に使用されている傘の全長(てっぺんから接地する石突きまでの直線距離)をメジャーで計っていただく方法
もうひとつは「店主おまかせカット」を選ぶ方法です。一般的なアジャスト式はご身長÷2+2~3cmプラス』ですので、これにあわせてサイズを決めます。
パイプカッターで切るのですが、慣れないと失敗する確率が高いです。でも、みや竹ではご要望に応じてカット加工をしてからお届けしますのでご安心ください。
ご身長÷2 +2~3cmプラスが一般的なアジャスト
時々「石突のパイプが長すぎるのでは?」とお声を頂戴することもありますが、これは出来るだけ幅広いご身長の方にアジャストできるようにしたアスター洋傘の職人さんの知恵と心配りです。
接地する石突部分が短いとアジャストできる身長がごくごく限られます。(一流職人の品であっても)そのような設計であれば、当店では取り扱いを見合わせています。
幅広い身長の方にアジャストできる杖傘です