第九話 青森県 十和田市トワダシ

第9話は、青森県十和田市 。

講演出張とはいえ、待っていただいてるお客様のことを考えますと、強制日帰りの多い店主。 しかしさすが青森となると「日帰り」というわけにはまいりませんな・・・ 和ちゃん久久にゆったりと旅に出かけました。天気も「雨男」も返上の快晴! さて、今回はいつにも増してじっくり見ていただきましょう!  
訪:2001年9月26日(水)27日(木)


十和田観光鉄道

実直な電車、車窓に秋薫る




空港からバス15分、三沢駅は「ふるさとの駅」という趣の懐かしいたたずまい。 駅にはレトロな「そばや」さんが併設してあり、 おすすめメニューは山菜・玉子・てんぷら入り「三沢スペシャル」金\360也。 美味しそうな湯気にひかれ、乗車前に駆け付け1杯! 急いで電車に乗り込むと、乗客は約20名前後。足組んでメールチェックする現代的な女子高生と、 作業着で席に正座し、目をつぶっておられるご年配の女性の素朴さの対比が、なんともええ感じです。

そこからは実直な電車2両の十和田観光鉄道、車窓から秋薫る電車に揺られ30分。その終点には青森 屈指の文化都市、名馬・名水・名道の街、新渡戸一族の情熱が脈々と息づく街としても知られる 「十和田市」がありました。ちなみに十和田湖とはちょっと離れていますので、観光プランは しっかり練りましょう!

■十和田観光鉄道 0176-23-5111

ここを足場に「十和田湖」「八甲田山」「奥入瀬渓流」とまわれますので、 なかなか観光拠点としても便利な街。いやいやそれだけではなく、 十和田市そのものも見所満点・食満点の素晴らしい街なんやねぇ! まずこの街を語るときに、「新渡戸一族」は欠かすことができまへん。 貴方、お札で超有名な新渡戸稲造博士と、その一族の偉業ストーリーを どれだけ知ったはりまっか??案外ご存知ないのでは・・・ このページを見れば、たちどころにわかりまっせ!

新渡戸稲造記念館

新渡戸一族の情熱で、命を吹き込まれた街



▲十和田市立「新渡戸記念館」館長の新渡戸 明氏と記念撮影!

青森北部「津軽」に対して、こちらは文字どおり「南部」と呼ばれます。八甲田連 峰のすそ野にひらけた三本木原台地。最初からここに肥沃な土地があったわけでは ありません。南部盛岡藩士の新渡戸傳(にとべつとう)は、奥入瀬川の水を引くと いう大計画をたて着工しました。山脈を切り抜く穴堰(トンネル)は、双方向から掘 り進むため、綿密な設計図がないと絶対無理です。しかし江戸安政年間に、確かな 技術があったということはびっくりです。新渡戸傳の情熱で命が吹き込まれ、不毛 だった地に河川が流れ、それが「稲生川」と命名されたのです。

新渡戸傳の長男新渡戸十次郎は、その上水を活用し十二町四方碁盤の目の都市計画に着 手。志半ばにして没するも、その志は長男新渡戸七郎へと受け継がれました。 いまの国道4号線沿いに宿屋や店屋の特色あるブロックが構築され、同時に防風林 や産業誘致など、大規模なプロジェクトがすすんでいったといいます。地元の方は「十 和田の歴史そのものは浅いかもしれないけれど、街を碁盤の目に区画整理したのは 先駈け!札幌よりも早かったんだよ」と誇らしげに微笑みます。その誇りのバック ボーンとは、この新渡戸一族の情熱でありましょう

さて、5000円札肖像として超有名な新渡戸稲造は、十次郎の三男。 (ちなみに5000円裏面の富士山は上九一色村からのアングルだそうです) 「我太平洋 の橋とならん」という言葉で知られた偉大な教育者です。初の日米交換教授として アメリカ六大学で講義。遅れていた日本の女子教育にも尽力をし東京女子大学を設 立、初代学長に就任。一貫して「人格教育」を重視し、教壇では常に「コモンセン ス(常識)」の重要性を説きました。著書「武士道」は必読です。 館内にもいろんな歌が飾ってありましたが、をを、これは和ちゃんの 好みの一首ですなぁ!

弓も折れ 矢もつきはつる ところにて
  さしもゆるさで つよく射て見よ

新渡戸稲造

無に等しかった不毛の地に豊かな街をつくるフロンティア精神、国際人としてグローバル な視野、新渡戸一族は、今のインターネット社会と相通ずるものがある!と感じま したね。彼らが現存したなら、きっと素晴らしいベンチャー企業・素晴らしいホー ムページを開いていたでしょう。

■十和田市立「新渡戸記念館」 0176-23-4430

日本の道百選〜駒街道(官庁通り)

駒街道、麗しき路に馬躍る



日本の道100選や新日本百景にもにもえらばれた「官庁通り」は、愛称「駒街道」と呼ばれ、 十和田のシンボルロードです! 浪花の造幣局通り抜けを彷彿とさせる立派な桜並木、三保の松原さながらの松並木。 それらが芸術的ともいえる馬のオブジェと見事に融和した街。綺麗に保全されてますわ! 渋谷やアメ村やったら、一日でゲリラ・ペインティングの餌食ですけど(苦笑)

春には満開の桜が壮観、夜にはライトアップされた夜桜の幻想美も堪能できます。 街はやっぱり馬づくし!案内地図まで蹄鉄をかたどったもので、中には数千万もする 作品のオブジェもあります。また夏祭り−花火大会(8/15)、秋祭り−山車巡行(9月第二金土日)と 年間通じて見所溢れる街となっています。紅葉の季節は、八甲田まで足を伸ばすとええそうですな。 ああ、もう1回いきたや・・十和田

■(社)十和田市観光協会 0176-24-1111

馬の博物館「称徳館」

名馬のふるさと



名だたる戦国武将はみな名馬をしたがえて合戦に臨んだそうで、南部はそういう優 れた馬を培ってきた歴史があります。稚魚放流の如く、馬を野にはなち、数ヶ月た ってある程度成熟した馬を捕らえる。南部の大地に育まれた馬は、みな屈指の名馬 揃いで、様々な合戦で活躍したといういうことです。

名馬のふるさと「十和田市」に2000年馬の博物館「称徳館」が生まれました。 このエントランスは野外ステージとしても設計されており、海外アーティストの自 慢の芸が見ることもできるそうです。



中は馬・馬・馬のうまづくし! 馬にまつわる話、全国の馬にちなんだ祭り、馬の置物、有名競争馬の蹄鉄、戦国時代に 馬の健康を祈って、猿の骸を馬舎に奉ったという「慣わし」etc…テーマ別・系統別にいくつも館が連なり、 決して来場者を飽きさせることがありません。また終盤近くには「民話シアター」があり、 ステージは昔の東北民家を完全再現。うーん、これは「日本昔ばなし」の世界ですなぁ! ここでは馬の歴史をシアターで楽しんだり、語り部のライブもあるそうです。

館内に紹介されていた逸話のひとつです。

むかしむかし、戦に出征した父を恋しくおもった娘が「父を連れてきてくれたら、私はお前のお嫁さんに なってやってもいいぞ」と馬に宣言!まにうけた馬が?!本当に千里を掛け抜け、遠く離れた父を連れ帰 ります。ところが父がご褒美になにをあげても、馬が満足しないところ、娘に本当のこと をきき及び「いいかこれは一族の恥だ、絶対他言はせぬように」と、馬を殺して皮を庭に干します。
「おまえがこのような姿になったのも、馬のぶんざいで私など思いをよせるからじゃ」 娘がそうつぶやきながら皮の近くで遊んでいると、急に馬の皮が娘を包み込み、天に舞いあがりました。 皆が娘を探していたところ、ある日馬と娘の皮が木にぶらさがっているのが見つかりました。 それを隣人の奥さんに紡がせたところ、実に見事な糸が出てきたということ… これが桑の木となったというはなし。 そして桑・蚕の音が通じるため、養蚕のはじまりとされているらしいのです。 (速読したため、脈絡に多少間違いがあればごめんなさい)おもしろいですね

館内には珍しい乗馬シュミレーターもあり、様々な速度・コースでの馬のりが体験できます。 これはお馬さんフリークには、こたえられない施設です。

■称徳館 入場料 大人\500 高校・大学生\300 小中学生\100 幼児無料 休日/月曜日 0176-26-2100



「称徳館」のほんの近くに十和田乗馬倶楽部があり、 様々なプログラムが用意され、年間たくさんの人が訪れるといいます。 高森山自然公園と奥入瀬川にはさまれた、絶景の大自然の中での乗馬体験は貴重です! いまでは観光だけではなく、様々な精神障害・心的ストレスをうけた方々の心を癒 すために「馬にのる心地よさ」「自らの手で馬を御する貴重な経験」を近代療法と されていることもあるのだそうです。

■十和田乗馬倶楽部 騎乗料\4000〜 休日/火曜日 要予約 0176-26-2945


奥入瀬渓流

身も心も洗はれる、神々の清流
Photo-Masao Ihata



奥入瀬(おいらせ)渓流へは車・観光バスで45分。約11kmの観光歩道を歩けば 、そこにはとっておきのエバーグリーンゾーンが広がります。写真マニアには嬉し いシャッタースポットが沢山あり、 もうたまらないでしょう! 商工会議所の写真マニアI氏は、毎早朝ここに写真を撮りにいくといいます。 付近をじっくり探検するには本数の少ないバスより、レンタカーや 観光タクシーチャーターもいいかもです!

■十和田タクシー 0176-23-3155
■十和田観光タクシー 0176-23-3588(半日\18000〜要応談)
■ニッポンレンタカー 0176-25-2020 ■トヨタレンタリース 0176-25-0100

この清流を利用した地酒が「秀峰八甲田」と「みちのく奥入瀬」 写真にあしらわれている、チェスの如き馬のオブジェは、 十和田の街の至るところに見られます。

■十和田市物産協会 0176-23-5111


ちょっと居酒屋・・・「馬刺し」が絶品!

講演後ふらっと宿舎横の居酒屋「分 田上」さんにはいりました。あんこう肝のポン酢味 も美味かったですが、 なんといってもおすすめは「霜降りの馬刺し」かつてこんな美味い「馬刺し」を食 べたことがありません

竹筒に盛られた おすすめ地酒「特選大吟醸山廃」と一緒にいただくと、臓腑の中は完全に十和田一 色!ああ幸せ・・・
御酒を薦めてくれはる看板娘はんが、結構和ちゃんの好みだったもので(*^_^*) ついつい呑みすぎました(苦笑)十和田美人は、ちょっと罪つくりでんなぁ・・・

かくして十和田の夜はふけていきます。歓楽街モードで、呑み屋さんも割と遅くまであいてます。

■居酒屋「分 田上」(十和田富士屋ホテル横) 0176-22-3057


十和田の頑張る電子商店

直営

家庭画報・美しい部屋・ミセスでも紹介された「つる編みかご」など、
青森県・秋田県・岩手県の手作りの作品。 青山・心斎橋でも展示会やってます

十和田ヘ行こう!

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で十和田に行こう!

■札幌⇒三沢空港 45分 ■東京⇒三沢空港 70分 ■大阪⇒三沢空港 90分
●三沢空港⇒三沢市 タクシー10分 バス15分 三沢市⇒十和田市 十和田観光鉄道 27分
●三沢空港⇒十和田市 タクシー35分
東京からで十和田に行こう!

★東京⇒盛岡(新幹線2時間50分) 盛岡⇒三沢(東北本線1時間50分)
三沢⇒十和田市(十和田観光鉄道27分)

★東京⇒八戸(H14年12月開通予定) 八戸⇒三沢(15分)
三沢⇒十和田市(十和田観光鉄道27分)

東京からで十和田に行こう!

★一戸IC⇒十和田市 1時間10分
★八戸IC⇒十和田市 45分
★東京⇒十和田市(高速バス「シリウス号」 10時間10分)


乗換案内・地図検索・駅前探索の旅ナビ御三家!十和田へのアクセスに是非ご活用ください

十和田市ホームページ

http://www.net.pref.aomori.jp/city/towada/

十和田商工会議所オフィシャルホームページ
http://www.towada.or.jp/


Photogragher井端 政雄(十和田商工会議所)&宮武和広(心斎橋みや竹)

このページは十和田の観光ガイドブック等の素材をもとに、 地元商工会議所様のあたたかいご理解とご協力をえて、kasaya.com店主、宮武和広&入江陽子の凸凹コンビが情熱的に作成いたしました。 十和田市の皆様の益々のご発展を祈念いたします! ご感想、ご要望はyoko@kasaya.comまで なお写真の御提供を賜りました、井端様に心より感謝を表します!


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