◎雨粒の大きさは直径1〜4ミリぐらい
空に浮かぶ雲は、細かい水や氷の粒(雲粒)の集まりです。この雲粒が大きくな
り、空中に浮かんでいられなくなって地上に落ちてくるのが雨なのです。雲粒の直径
は百分の1ミリぐらい、ふつうの雨粒は1〜4ミリぐらいです。1粒の雨は、雲粒百万
個から1千万個に相当します。雲粒を仁丹に例えると、雨粒はサッカーボールほどの
大きさです。雨粒の直径が10分の1〜2ミリだと、霧雨になります。
◎落下する雨粒はどんな形なの?
雨粒が落下する速度は、直径1ミリで秒速約4メートル、2ミリで6メートル、3ミリ
で7〜8メートルぐ8らいです。1ミリの雨粒は、1キロメートルの高さを約4分間ほ
どかけて落下することになります。
ところで、落下する時の雨粒は、どんな形をしているのでしょうか?雨粒は、表面
張力で球形をしていますが、落下を始めると空気抵抗を受けるので、下側が潰れてお
正月に飾る鏡モチのような形になります。(図参照)ただし、小さい雨粒ほど空気抵
抗が少ないので、球形に近い形で落ちてくることになります。
◎1ミリの雨量は1坪に1.8リットルビン2本分
ふつうに降る強めの雨は、1時間に5〜10ミリくらいの降水量です。降水量1ミリ
の雨というのは、1坪(3.3平方メートル)の面積に一升(1.8リットル)ビン2本分
を、また雨量100ミリではドラム缶1.5本分の水を降らせた量に相当します。
◎日本の年平均降水量は世界平均の約2倍
地球上へ1年間に降る平均降水量は約970ミリです。日本は約1750ミリですから、
世界平均のほぼ2倍になります。世界の主な都市の年平均降水量は、東京が1405ミ
リ、ロンドンが753ミリ、パリが648ミリ、ニューヨークが1069ミリ、北京が578ミリ
などです。
◎淡水は地球上の水のわずか0.8%
地球は水の惑星とも呼ばれ、14億立方キロの水があるといわれます。しかし、その
約97%は海水で、淡水は3%ほど。しかも、淡水の約7割は南・北極などの氷で、地下
水を含めて河川や湖沼等にある淡水は、地球上の水の約0.8%にすぎません。
雨の貴重さが思われます
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