傘 お役立ちコラム File.002
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宮武和広(心斎橋みや竹)
傘 コンセルジェ、男も日傘をさそう会リーダー
日本洋傘振興協議会認定アンブレラマスター

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ハンドルも疲れて「あくび」する


 



ハンドルも疲れて「あくび」する

ハイクラスな天然樹ハンドルの傘を購入されても折角の ハンドル
の曲がり戻ってしまってがっかり、、という方も案外多いですね。
 

様々な理由がありますが、軒並みそうなるようですと、それは
十中八九「保管状態」に問題があります。

傘をハンドルの先端を支点として下駄箱やカウンターに
かけて保管していらっしゃいませんか。それが原因です。

 

天然樹のものは当然ながらもともとは真っ直ぐの形状のもの
それをハンドル職人が焼きをいれたり熱湯で煮沸したりして
焼玉と呼ばれる器具などを用いて曲げています。

それがハンドルの先端に荷重がかかり続けることにより、元の姿に
戻ろうという復元力が働いてしまうのですね。



それによってハンドルが開いてきて「あくび」という現象を
引き起こしますので、これは普段から要注意です。
 
保管時はやはり、傘たてに立てるような形でハンドルに
ストレスのかからない方法がベターでしょう。

 

ちなみに竹の場合は保管方法に依らず、曲がりやすい
もの曲がりにくいものがありまして、微笑んで職人曰く
 
『人でもまっすぐな人もいればヒネ曲がった人もいる
竹にも性格がいろいろあるということですね』

 
   なるほどね(笑)


また樹脂などの成型ハンドルは曲がりが戻るのではなく
疵の入った場所からスパっと直線で割れてしまいます。
 
曲がりが戻るというのは「天然素材」である証なのです。

 






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