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★傘屋の和ちゃん熱血コラム『実践ウェブショップ』VOL.60
〜 ワンランク上のネットショップづくり 〜
【オークションはECの本流にあらず】宮武 和広
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【和尚の辛口説法〜オークションはECの本流にあらず】
沸騰するオークション熱。アクセス欲しさにオークションをせねば店に
あらずと感覚麻痺しているショップも巷では多いようですが、私の著書
で触れましたように、これはあきらかにサブチャンネルであって、決し
てECの本流でないことを知っておくべきです。辛口に論じてみますね!
《訪問販売法の適用外》
日本通販協会もこう説明します「オークションは訪問販売法の適用外で
すから、そこでのトラブルは管轄外になりますね」つまりそれはJADMA
に商品的トラブル事例をかけあってもとりあってもらえない、超辛口に
読み替えれば「正式な通販事業ではない」とも言えます
いま日本通販協会や日商さんのオンラインマーク付与、また決済各社の
承認において「訪問販売法に基づく表記と遵守」が大前提となって、し
っかりした店を沢山輩出しようという業界努力がありますが、これはそ
の本流とは、あきらかに逆の流れをもたらすものとなりましょう
《いい加減なショップが増える》
たとえば私が駆け出しのショップだったとしましょう。売りたい商品を
軒なみ競売にかけていけば、商品はおもしろいように売れていくかもし
れません。もうオンラインマークをとったり、決済事業者と面倒な契約
を結ぶ必要はなくなってきます。
おまけに売った商品は(釣り上げ屋の暗躍もあり)市場原理でけっこう
元値に近く売れるし、しかも訪問販売法に基づいて返品交換等の義務を
負うことがなくなります。
いい加減にECをやろうと思っているショップには「願ったり、叶ったり
!」の販売方法。ゆえにこれは現状の整備体制にあきらかに負のベクト
ルを有している結果となるわけです
また本来訪問販売法に基づき責任を負うべき商材も、すべて競売方式で
売りさばくことにより、法的にはその責任負担はなくなるのです。です
からショップとしてのクオリティは著しく下がってくる要因となります
※ただし瑕疵がある場合は民法に基づいて返品をうける義務はあります
《転売制のないものも転売可能な悪の道》
今まで転売性があるから窃盗対象になりやすいとされてきましたが、オ
ークションの普及によって生じた大きな転売性が、犯罪集団にはプラス
になります。
私が賢い泥棒なら、リアルでは転売できないものをすべてネット競売に
かけて良質出品者としてふるまい、全品売りさばいてはドロンします。
「和ちゃん、そんなことは考えすぎちゃう」といわれるかも知れません
が、必ずおこりえることです。(稚拙な私でも考えつくことですから)
《消費者保護のできないオークションサイトは衿をただせ》
金銭のやり取りに関しては、エスクローといってオークションサイト運
営事業者があいだにたつ方式が、次第にスタンダードになりつつありま
す。今までの消費者間オークションは未成年に飲酒喫煙をする可能性を
与えていて、注意もしない喫茶店(一歩間違えば不良の溜まり場)とも
いえます。1%の不良出品者を見分ける方法という本も出ているようです
が、1%もあれば立派な不良培養シャーレです。
遠く離れた人々が前払い制で売買をするということは、プロのショップ
でも最高のマナーとテクニックを要する形式。それを消費者間で自由に
せよというのは、これはオークションサイトとしての責任放棄です!
今後はエスクローのできないオークションサイトはすぐに店じまいをす
ることをおすすめしたいものです
《本当にその価値はあるのか〜本当に生活を豊かにする取引なのか》
玄人の目にはすぐわかります。5年も前のELLE社の一番売れにくかった
色を「新品の超人気商品です」とまことしやかに出品している人もいれ
ば、業者間で要注意と暗黙にされている企業が、仲間屋(業界専門用語)
から流れたブランド商品を競売にかけています。たぶんその傘で対人的
な事故がおこっても責任の究明ルートは断たれてしまうでしょう
昔人間といわれるかもしれませんが、セコンドハンドを動かすには、ち
ゃんとセコンドハンド専門の知識経験をもった仲介人がたつのが本筋。
特に音楽家として中古楽器を探していた私にとっては、そういった目利
きのある人物の仲介こそが、なによりの信頼のよりどころでした
《ネットでものを買って豊かになるという文化》
買った商品が自称「新品同様」であっても、すぐに故障した場合にどこ
に責任があるのでしょうか。まして特に傘などの場合、拡大的に対人的
被害が出た場合に、どういった保証体制が築けるのでしょう。私たちが
インターネットでものを買って豊かになる!という文化は、このネット
オークションには存在はしないのです。それを是非気づいて欲しい!
我々は豊かになるためにインターネット通販を利用しているわけであり
ます。本当に生活を豊かにするのは、ちゃんとした店が、ちゃんとした
法規に基づいて、ちゃんとうってくださった商品にほかなりません。
《あくまでもギャンブル、あくまでも販売サブチャンネル》
このように消費者、企業まじえて競売方式でものをやりとりすることは
「楽しく」はありますが、すべては所詮ギャンブル。マスコミあげて、
いかにもそれがインターネット売買の特徴的なものであるかのような紹
介がされていますが、そんなものを主流にしてしまえば、明らかにECは
荒廃した世界になります。
たぶん反論もあるとおもいますが、私はオークションそのものを否定す
るわけではないことをわかっていただきたい。つまりそれは健全なECを
構築するうえでは反作用になることがあると、一石を投じたいのです!
楽しいはずのオークション。しかしその本質を見極め、うまくつきあっ
ていけることが、売る立場、買う立場とも求められてまいりましょう
「客の好むものを売るな。客のためになるものを売れ」(松下幸之助)
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宮武 和広(傘屋の和ちゃん)
ネットの脅威!潰れた老舗が蘇り、そして無限に進化する
2000年〜傘に千年、がんばり万年
『雨降って傘屋どっと混む』
心斎橋みや竹 kasaya.com
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mailto:miyatake@kasaya.com
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